2015年7月22日水曜日

“より進化したインビザライン”の講習会

先日、“第1小臼歯抜歯向けインビザライン”の講習会に参加してきました。

マウスピース矯正であるInvisalignは小臼歯抜歯には適応しないとされてきましたが、
今回はその殻を破り、

*臼歯部にアンカーロス用アタッチメントの付与

*犬歯に傾斜移動を防止し、歯体移動のためのForcemomentの2つの作用からなるアタッチメント付与。犬歯の遠心移動は全体の1/3に留め、その間に臼歯部の固定を安定させる。

*前歯の挺出、舌側への傾斜を予防するための構造をアライメント内へビルトイン。

によって第1小臼歯抜歯が可能になりました。


これにより重度の叢生や上下顎前突(バイマックス)の治療がInvisalignで可能になりそうです。


しかし、Invisalignも魔法の道具ではありません。

ワイヤー矯正とはまた異なる配慮がたくさん必要です。



8月、9月の休診日のお知らせ

当院では下記日程を休診とさせていただきます。
あらかじめご了承頂きます様、お願いいたします。


2015年7月7日火曜日

矯正用インプラントアドバンスコースに参加

先日、矯正用インプラントの研修会に出席してきました。

今回のセミナーはすでに日常臨床に矯正用インプラントを取り入れているドクター向けのアドバンスコースです。

講師は開発者のひとりである植木和弘先生、すでに3500本以上使用している小川春也先生、横浜の横関雅彦先生の3人でした。

とくに広島で開業されている小川先生は私と同い年なのですが、先生のテクニックの発展性、矯正治療に対する考慮の深さには圧倒されます。
従来の矯正治療では不可能であった下顎骨の”Auto rotation”まで治療範囲が広がり、とても刺激を受けました。



私も日常的に矯正用インプラントを併用しながら治療を行っていますが、益々必要な方法と再認識し、とても有意義な研修会でした。




2015年6月26日金曜日

小学校での授業をしてきました

先日、私が校医を務めている目黒区立小学校で5年生の授業を行ってきました。

私達、学校医は歯の検診だけでなく、虫歯予防の啓蒙活動の一環として教育者の役割も担っています。

2週に渡り、
*自分の唾液内の細菌数を色識別するRD検査
*自分の歯の染め出しにより磨き残しがあることへの認識と効果的な歯みがき法の指導
を実習を取り混ぜながら行います。


その中で子供達からの歯に関する素朴な質問などを受けながら私も楽しみながら授業を行いました。



















2015年6月23日火曜日

成人矯正歯科学会に出席しました

成人矯正歯科学会に出席しました 6.22.2015

先日 竹橋にある学術総合センターで開催された成人矯正歯科学会に参加してきました。

この中でとくに印象に残った演題をご紹介します。

まず、広島大学名誉教授 丹野一夫先生は“成人不正咬合患者に対して矯正治療がもたらす健康増進とアンチエイジング効果”について話されました。

1.“歯の銀行”に自分の歯(矯正治療のために、あるいは親知らずを抜いた歯など)を凍結保存しておけば、何年、何十年後に再び自分のアゴの中に戻して使うことが可能であること。

 2.統計的に残っている歯が多い人ほどかかる医療費が安いことや、残っている歯の少ない人ほど重篤な病気になりやすい、という報告をされました。


次に私が尊敬している福岡で開業されている今井一彰先生が“口呼吸が身体に与える悪影響”について話されました。私はこの先生の講演を以前にも聞きましたが、聞けば聞くほど刺激になる、励みになる内容でした。その中でとくにインパクトのあることばはこれです。

口はモノを食べたり、おしゃべりする時に使うもので、
呼吸をする時に使うものではない!


2015年5月21日木曜日

6月、7月の休診日のお知らせ

当院では下記日程を休診とさせていただきます。
あらかじめご了承頂きます様、お願いいたします。


2015年4月22日水曜日

気道が広くなる矯正治療

先日、渋谷区歯科医師会館において青山歯科研究会(Good Line)研修会での発表を行いました。
この会は一般歯科、矯正歯科のドクターが50名以上在籍し、毎月一回会員の発表や特定分野のエキスパートの講演を通して研鑽を積んでいく集まりです。創立20年を超えました。


今回は私の担当となり、"口呼吸と矯正治療“と題し、アレルギー性鼻炎やヘントウ肥大から引き起こされる口呼吸(通常は鼻呼吸)が歯並びに悪い影響を与えることをお話ししました。

口呼吸の継続によって下アゴの成長が不足し、出っ歯になる可能性があります(これは学術的に証明されています)。

当医院に来られる小学生の出っ歯の患者さんはほとんどが口呼吸です。

そこで、見た目だけでなく、歯並びやかみ合わせを治療することによって鼻呼吸がしやすくし、“健康な子供”への手助けを行っています。































矯正治療によって気道という空気の通り道が広くなりました!!