2012年7月4日水曜日

"学生の講義"をした後で...

先日、母校である日本歯科大学歯学部4年生に歯科矯正学の講義を行いました。

歯学部の場合6年間の課程を経て卒業ですが、臨床歯学の授業が本格的に始まるのは4年生からです。歯科矯正学という分野は今年から学び始めた学問ですので、彼らにとっては"何がわからないのかもわからない状態"ではないでしょうか?

約30年前、自分が学生だった頃を思い返してみました。"どんな先生の講義が理解しやすく、興味を持って聞けただろうか?"枠の太いメガネを掛けたある口腔外科の教授が頭に浮かんできました。その先生が黒板に書かれる解剖の図は単純明快で、複雑な口腔内組織の発生過程を簡潔明快に説明され、我々学生の頭にダイレクトに入って思わず引き込まれて行きました。その頃"何てこの先生の授業は分かりやすいのだろう"と感じていましたし、今でもこの教授の授業風景だけは記憶に残っています。教室の後ろでは若い医局員達が直立不動で控えていました。

人にモノを教える際には教える内容を完全に自分のモノにし、"自分の言葉"で伝えて行かなければ受け手に響く内容にはならないと思います。

学生講義を担当した後に頭に浮かんだことを書きました。

学校の先生は難しい!

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