2011年12月8日木曜日

歯と健康のための豆知識 その3/歯科用レントゲンと放射線量

歯科用レントゲンと放射線量

東北大震災以来、放射線被爆に対する関心が高まっています。最近、患者さんからレントゲン装置から出る放射線量についての質問が多くなっています。
そこで、歯科医院でのレントゲン撮影時の放射線量についてお話します。


��. 私達のまわりの放射線

私達は日常生活を送る上で知らぬ間に自然放射線を浴びています。それは宇宙からの宇宙線、空気や土壌中の放射線、飲食物からの放射性物質によって世界平均で一年に2.4mSVの放射線です。
日本では1.4mSvと世界平均よりも低い値を示しています。


��. 健康に害を及ぼす放射線量

一定以上の放射線量を浴びると放射線被爆として身体に影響を及ぼす可能性があります。

白内障 5,000mSv以上
発ガン 100~200mSv


��. 歯科医院でのレントゲン撮影時の放射線量

小さいフィルム 0.01~0.03 mSv
大きいフィルム 0.02 mSv


�� 発ガンのリスクが高くなるといわれている100mSVを被爆するには小さいフィルムのレントゲンを連続して約10,000回行う必要があります。

��*歯科治療に必要なレントゲンの放射線量は少ないことをご理解ください。
もちろん、レントゲン撮影時には鉛防護服を着用していただきます。