2014年12月12日金曜日

学校医研修会に出席しました-マウスガードの必要性について

先日、学校歯科医研修会に出席してきました。
その日の講演は“子供達のためのマウスガードの必要性について”と題し、東京歯科大学、
スポーツ歯科研究室の武田友孝先生が話されました。
現在、格闘系のボクシング、アメリカンフットボールやラグビーだけでなく、あらゆるスポーツを行う際にマウスガードを付ける必要性が広まりつつあります。

マウスガードの効果は
1.歯、舌や口の中の粘膜の保護のために
2.       脳震盪の予防に

脳震盪は強い衝撃による“頭部へ生じる回転性の遠心力”によって起こります。
なるべくその力を和らげるには“首の力”が大切で、子供達はまだ大人に比べて首の筋力が弱いため、頭へのダメージを受けやすい様です。
そこでマウスガードを装着していることにより、衝撃の瞬間にしっかり咬むことができることで首の筋力が高まり、脳への影響が少なくなり、脳震盪予防効果があります。



マウスガード咬む力が増す首の筋力向上脳への衝撃が減る


2014年12月8日月曜日

小学校の授業

先日、私が学校歯科医として担当している小学校で授業をしてきました。

今回は3年生に“歯の大切さとむし歯”についてお話しました。
8, 9歳の子供達に理解してもらうのは簡単ではありません。
スライドの漢字も習っていないかもしれません。
絵を大きく、字を少なく作りました。
その結果、子供達はとても興味を示してくれました。
そしてたくさんの歯に関する質問をくれました。
”先生に聞きたいことあるかな?“
“ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ”
とたくさんの手が挙がりました。

子供達は私の話しを45分間、良く聞いてくれました。


 














2014年12月1日月曜日

12月、2015年1月の休診日のお知らせ

当院では下記日程を休診とさせていただきます。
あらかじめご了承頂きます様、お願いいたします。


日本歯科大学矯正学教室85周年祝賀会に出席して

先日、我が母校、出身教室の創立85周年祝賀会があり、
130名以上の先生方が参加されました。

日本で2番目に古い歴史を持つ歯科矯正学教室です。

私は祝賀会の司会を務めました。























講演会では大先輩の大野粛英先生が“江戸時代の歯科事情”と題して歯科の歴史についてご講演されました。

その中で、
*釈迦は紀元前600年頃に弟子の歯が余りにも汚く、臭いために歯ミガキをすることを
薦めたこと。
*江戸時代には浅草に楊枝屋があり、朝、歯ミガキ粉売りが町を回っていた。
など興味深い話が聞けました。

横浜には歯の博物館があります。http://www.dent-kng.or.jp
所在地:横浜市中区住吉町6-68
興味のある方はぜひ訪ねてみてください。























江戸時代の歯ミガキに使われていた楊枝
“日本と西洋の葉に関する歴史”より抜粋

2014年11月17日月曜日

矯正用インプラント研修会に参加しました

先日、World micro implant anchorage congressという矯正用インプラントの研修会に参加してきました。
日本、韓国、タイ、インドなどのドクター(皆さん大学病院の先生)による講演会です。それぞれのドクターにより様々な使い方があり、私も知らなかった高度な使い方に驚きの連続でした。
ミニインプラントという直径1.5mm, 長さ5~8mm程の細いネジを骨内に埋め込み、そのネジを利用して歯の移動を行います。
私も使用していますが、副作用、危険度は極めて低い方法です。

矯正治療の範囲が大幅に広がりました。






2014年10月24日金曜日

日本矯正歯科学会に出席しました

幕張で開催された日本矯正歯科学会に参加しました。これは年に一回開催される日本で最大の矯正歯科学術大会です。

今年のテーマは“人類学と歯並び”です。
講師は国立科学博物館の海部陽介先生と日本大学松戸歯学部の葛西一貴先生です。
人の顎の形や歯並びは時代によって違う様です。いくつか例を挙げましょう。

1.鎌倉時代になると出っ歯が出現してきた。(古代では出っ歯はいない!?)
2.江戸、明治時代から顎の形が変わり(細くなってきた)、歯列が狭くなってきた。
3.良い歯並びには硬いものを咬むことによる歯の磨り減りがある程度必要である。
4.生まれつき歯並びが悪いわけではない。影響は35%のみ。

また、日本-韓国ジョイントミーティングが行われ、矯正治療の進歩を実感しました。
とくに矯正治療中にミニインプラント(細い直径1.6mm程のチタン製ネジ)を用い、さらに高い治療の効果を挙げることが発表されました。


私にとって、とても刺激的で明日からの活力になる学会でした。


2014年10月6日月曜日

学校歯科医会研修会に出席して

先日、小中学校の校医を対象とした研修会に参加しました。

私は目黒区公立小学校の歯科校医を務めており、
歯科検診や虫歯予防の授業を通して児童の口腔内管理のお手伝いをしています。

今回の講演は東京歯科大学生理学講座の渋川義幸先生が“味覚を子供達に伝える”と
いうテーマで行われました。

味覚には苦味、酸味、塩味、甘味、旨味の5基本味の組み合わせによって形成されています。

とくに旨味はグルタミン酸の味でタンパク質を構成するアミノ酸の味であるとともに、醤油に多く含まれた日本人特有の味覚とされています。
しかし近年、欧米食の進出により日本特有の食文化の乱れが取り上げられており、旨味がわからない子供達が増えているようです。

そこで学校保健活動として児童、若者への味覚教育活動の重要性を指摘されました。

甘味は生まれつき感じる事のできる味覚ですが、
旨味を感じるには学習や経験が必要です。

代表的な旨味-だしの味

“味覚とおいしさの科学”
 一般社団法人 東京都学校歯科医会 より抜粋



2014年10月1日水曜日

10月、11月の休診日のお知らせ

当院では下記日程を休診とさせていただきます。
あらかじめご了承頂きます様、お願いいたします。




2014年9月29日月曜日

マウスピース型矯正装置(インビザライン)研修会に参加

先日、Invisalign(インビザライン)の研修会に参加しました。
今回はさらに発展したインビザラインの紹介です。

1.より柔らかい素材(より痛くない)の開発
マウスピース素材の改良がなされ、患者さんに痛みの少ない柔らかい素材が開発されました。

2.治療法がどんどん進歩している
  約15年前に登場したインビザライン(日本へ紹介されたのは78年前)は様々な発展を続け、その進歩は従来のワイヤー法よりも格段に速いと認識しました。


インビザラインの進歩が速い理由は?

  インビザラインのシステムは他の方法と異なり、全ての症例のデータがひとつの会社に集まります。そこで世界各国のドクターが様々な治療方針を3Dソフト上で決定していきますので、いろいろな治療やその結果についての情報が蓄積されていき、それが新しい展開につながり易い理由だと思います。


2014年9月1日月曜日

【レポートその3】マウスピース型矯正装置(インビザライン・システム)

予定よりも早くアメリカからインビザライン・システムのアライナー(マウスピース)が到着しました。

今回の予定は39個のアライナーによって治療を行います。

これは事前に3Dソフトのクリンチェックにより私が承認した治療計画に基づいて作成されたものです。

39個のアライナーを順々に2週間ごとに交換していきます。

治療期間は18ヶ月(一年半)の予定です。
次回はいよいよスタートの状況をレポートします。


※それぞれ番号が付いたパッケージに入ったアライナー
  これを順番に装着していく




2014年8月23日土曜日

【レポートその2】マウスピース型矯正装置(インビザライン・システム)

今までと全く異なる治療法のため、
Invisalignインビザライン・システム)治療過程について順次報告していきたいと思います。

最初に私自身の歯でこの治療法を行うことにしました。

従来の矯正治療と異なる点を整理します。

1.歯の印象(歯型)と顔、歯並びの写真をアメリカの技工工場に郵送する。

2.こちら側からネット上でアメリカの技工所へ治療方針を伝える。

3.数日後に1,2を元にした仮想の歯並びの治療過程が3Dでネット上に送られてくる。
   (クリンチェックといいます)


このクリンチェックでの仮想治療過程を初めて見た感想は
“自分が予想した歯の動き方と違う!”という事です。


この感想は決して否定的な意味ではありません!


従来の方法の歯の動き方と同じなのかもしれませんが、
このように治療過程を予想することはありませんでしたので、とても興味が沸きました。

実際にアメリカからアライナーというマウスピース型装置(インビザライン・システム)が届くのは
約2週間先ですが、治療開始がとても楽しみです。


つづく


2014年7月31日木曜日

8月、9月の休診日のお知らせ

当院では下記日程を休診とさせていただきます。
あらかじめご了承頂きます様、お願いいたします。