幕張で開催された日本矯正歯科学会に参加しました。これは年に一回開催される日本で最大の矯正歯科学術大会です。
今年のテーマは“人類学と歯並び”です。
講師は国立科学博物館の海部陽介先生と日本大学松戸歯学部の葛西一貴先生です。
人の顎の形や歯並びは時代によって違う様です。いくつか例を挙げましょう。
1.鎌倉時代になると出っ歯が出現してきた。(古代では出っ歯はいない!?)
2.江戸、明治時代から顎の形が変わり(細くなってきた)、歯列が狭くなってきた。
3.良い歯並びには硬いものを咬むことによる歯の磨り減りがある程度必要である。
4.生まれつき歯並びが悪いわけではない。影響は35%のみ。
また、日本-韓国ジョイントミーティングが行われ、矯正治療の進歩を実感しました。
とくに矯正治療中にミニインプラント(細い直径1.6mm程のチタン製ネジ)を用い、さらに高い治療の効果を挙げることが発表されました。
私にとって、とても刺激的で明日からの活力になる学会でした。
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