2012年7月10日火曜日

睡眠学会に出席しました。

先日、横浜で開催された日本睡眠学会に出席してきました。

この学会は様々な科の医師や歯科医師の広い分野のドクターが参加するユニークな学会です。
主に精神科、耳鼻科、小児科、睡眠科(最近は睡眠専門医院もあります)や歯科のドクターが発表していました。

なぜ、矯正歯科の私がこの学会に参加するのか疑問に思われるかもしれません。
当サイトの"院長レポート"でもご紹介しているように"睡眠と歯並び、咬み合せ"は深い関係があります。

※【院長レポート】イビキと歯並びについての研究レポ
レポート1:イビキと健康は関係ある!?
レポート2:イビキと歯並び


矯正治療により適切な睡眠を促すことにも配慮をしたいと思いながら診療に当っています。
"歯並びを綺麗にする矯正治療"に留まらずに"綺麗かつ健康に役立つ矯正治療"を目指して行きたいと再確認した学会でした。




2012年7月4日水曜日

"学生の講義"をした後で...

先日、母校である日本歯科大学歯学部4年生に歯科矯正学の講義を行いました。

歯学部の場合6年間の課程を経て卒業ですが、臨床歯学の授業が本格的に始まるのは4年生からです。歯科矯正学という分野は今年から学び始めた学問ですので、彼らにとっては"何がわからないのかもわからない状態"ではないでしょうか?

約30年前、自分が学生だった頃を思い返してみました。"どんな先生の講義が理解しやすく、興味を持って聞けただろうか?"枠の太いメガネを掛けたある口腔外科の教授が頭に浮かんできました。その先生が黒板に書かれる解剖の図は単純明快で、複雑な口腔内組織の発生過程を簡潔明快に説明され、我々学生の頭にダイレクトに入って思わず引き込まれて行きました。その頃"何てこの先生の授業は分かりやすいのだろう"と感じていましたし、今でもこの教授の授業風景だけは記憶に残っています。教室の後ろでは若い医局員達が直立不動で控えていました。

人にモノを教える際には教える内容を完全に自分のモノにし、"自分の言葉"で伝えて行かなければ受け手に響く内容にはならないと思います。

学生講義を担当した後に頭に浮かんだことを書きました。

学校の先生は難しい!