舌の位置が下方に下がっているために歯並びが悪くなることを2回に渡ってお話ししてきました。そのような場合には矯正装置に加えて舌の位置を修正するためのトレーニングを併用します。
今回はその位置の修正法についてお話しします。
舌のトレーニング (舌の筋トレ)
舌を上方に上げる練習をチューインガムを使って行います。
��. なるべく弾力のあるガム(クロレッツガムを使用しています)を使います。
��. 柔らかくなるまで噛んでもらい、舌の先にガムを丸めて乗せます。
��. 舌の先端を上アゴ(口蓋)に付け、さらに舌を上アゴに押し付けます。ガムの広がり状態をチェックし、指導していきます。
ガムトレーニング例
治療前: ガムが上アゴの前方部のみ押されている。舌を上に上げる力がまだ、ありません。
治療中: ガムが上アゴの広い範囲に広がってきた状態。舌が大分、上に上がってきました。舌の先端だけでなく、後方部も上アゴに付けることができるようになっています。
矯正装置とガムトレーニングを併用した治療例
治療前:指しゃぶりの癖と舌が前方へ突出することにより、前歯が咬み合いません。
治療後:上下の前歯が咬み合いました。 (矯正装置+ガムトレーニングによる矯正治療)