前回、舌の位置が歯並びに関係することをお話ししました。
舌は日常生活の中で物を咬む時、飲み込む時やおしゃべりする時など、歯の内側に当てながらその役割を果たします。
通常、舌が上方にある場合、上の歯は舌によって内側から外側(横)、前方に押され、上アゴや歯列の成長発育が促されます。それによって正常な歯並び、咬み合せが獲得されていきます。
しかし、舌が下方に位置している場合には様々な歯並びの形でその影響が現れてきます。
主な3種類の歯並びを例に挙げます。
反対咬合(受け口)
舌が下方にあるため、舌によって内側から下の前歯を外側(前方)に押し出す力が働く場合があります。それにより、下の歯は前に押し出され、反対咬合になります。
開咬 (前歯が空いている咬み合せ)
舌が下方にあるため、舌が上と下の間に位置する場合があります。
それにより、前歯は生えようとしても舌によって抑えられてしまい、上下の前歯が重ならない状態になります。
��この歯並びは指しゃぶりとも関係しています。)
出っ歯
舌が下方にあるため、上の歯を内側から押しません。
それにより、上の歯並びは前歯から奥歯に連なる形が通常のU字型がV字型(歯列が狭くなる)になり、前歯を前に押し出し、出っ歯になります。
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