2016年3月15日火曜日

アレルギー性鼻炎と成長について

小児のアレルギー性鼻炎は成長に影響する
新聞記事から (朝日新聞 平成28年3月15日に掲載)


“小児アレルギー性鼻炎と成長の関係”について日本医科大学耳鼻咽喉科教授の松根先生が花粉症市民講座で講演された記事をご紹介します。
先生はアレルギー性鼻炎による睡眠障害や成長への影響に警笛を鳴らし、鼻炎によるくしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状と日常生活の関係を調査した結果、様々はリスクを明らかにされています。


1.鼻炎の主症状により勉強、仕事、家事の効率が悪くなる。

2.鼻づまりは睡眠障害と関係があり、睡眠時無呼吸症候群を悪化させ、また昼間の眠気や集中力の低下にも影響する。さらに高血圧や糖尿病などの生活習慣病の発症リスクを高める。

3.とくに子供場合、アレルギー性鼻炎から来る鼻呼吸障害は重大な睡眠障害を引き起こす原因のひとつである。日中の眠気や注意欠陥、多動性障害と似た注意力散漫の原因になり、その結果、学習能力の低下、落ち着きのない態度や問題行動にむすびつきやすくなる。

4.寝ている間に成長ホルモンが分泌され、身体が大きくなるので、鼻づまりによる睡眠の質の低下は子供の成長発育に影響をおよぼす。


身長に睡眠が関係しているなど、アレルギー性鼻炎の改善は子供の成長やQOLにつながる非常に需要な要素です。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状が一過性ではなく、繰り返したり、長引いたりする場合には病院での検査、治療をおすすめします。


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